iPhoneX

Apple iPhoneX バッテリー交換

初めて有機ELディスプレイやFace IDなどが搭載されたモデルです。

その分、繊細な作業が求められる部分も多いので細かく説明していきます。

You Tubeでも動画にて説明してますので合わせて参考にしてください。

バッテリー交換 / 所要時間40分程度 難易度☆☆☆ ふつう

■用意するもの

・精密ドライバー + 番手00

・精密ドライバー Y型 番手000

・精密ドライバー 星型

・ヘラ 樹脂製 金属製

・ピンセット

・カッター

・吸盤

・温める道具 ヒートガン ドライヤー ヒートマット ホットまくら など

・ディスプレイを立てかけれるもの (iPhoneの箱が最適でずっと使ってますが分厚い辞書とか週刊マンガでもいいです )久しぶりにコンビニで見たらめっちゃ薄くなってました…高さ足らないかも

・交換するiPhoneX用 新品バッテリー バッテリーシール 防塵防水シール

・ねじ管理シート ※これ絶対に必要です! iPhoneXバッテリー交換は全部で16個ネジを外します。
作り方は用紙に番号を振り、その上から両面テープを貼ってください。これで作業中に手などが当たりネジが飛び紛失することやネジが混ざる事を防止できます。ネジの長さ大きさはそれぞれ違います。違う場所に挿すと破損の原因になり最悪故障します。

写真ではわかりにくいですが両面テープ貼ってます。

※修理に必要な工具を購入できるlinkを記事一番下に貼っておきます。

電源をOFFに

まず初めに電源を切って、確実に切れているか確認してください。

そして作業中も電源が入らないように注意してください。

■ Lightningコネクタ差込口両側のネジを外す

2本の星型ネジを外します。

外したネジは写真の番号順にねじ管理シートに置きます。

1 , 2 精密ドライバー 星型

■ ディスプレイを本体から外します

お手持ちの温める道具を使い、ディスプレイと本体に付いている防塵防水シールを緩くし剝がしやすくします。

温めが弱いとシールの粘着が強くディスプレイが外し難くなり、外す時にディスプレイに負荷がかかり破損しやすくなります。

しっかりと温めてください。

温め終わったら吸盤を貼り付け、ディスプレイを吸盤で持ち上げ本体との隙間に金属製のヘラを挿し込みます。

吸盤でディスプレイを持ち上げながら樹脂製のヘラを使い下側・左側・右側の防塵防水シールを切るような感じで走らせます。

上側(フロントカメラ側)は爪で止まっているので、そちらに行くほど開きは浅くなっていきます。

ヘラの差し込みは2mmほど。 あまり中に入れ込みすぎると内部を破損します。電源ボタン側はディスプレイと本体を繋ぐフレキシブルケーブルがあり特に注意が必要です! 固いと思ったら温めなおしてください。

下側左側右側が開きましたら最後に上側を外します。

爪で止まっているのでディスプレイを下に2mmほど下げて、右に開きます。

下げすぎると内部のケーブルが破損・切断しますので気をつけてください。

固ければ樹脂製のヘラで先に軽く走らせ防塵防水シールを切るのもありです。

開いたら、開きすぎ注意で!ケーブルが引っ張られ断線する可能性があります。両手を空けるため箱や本を使い、ディスプレイを立てかけましょう。

基盤に付いているプレートを外します

上からネジ5か所外していきます。これも外した順にねじ管理シートに置いていきます。

3, 4, 5, 6, 7 精密ドライバー Y型

ネジを全て外したら、プレートは外れるのでねじ管理シートの余白に置いておきます。

コネクターを外す

コネクターは全部で4か所外します。

初めにバッテリーのコネクターを外します。場所は左側列の下から三番目です。外し終わった後、作業中は最後の工程までバッテリーコネクターを接続しないようにしてください。

コネクターは樹脂のヘラを差し込み持ち上げると外れます。

次にイヤースピーカーに繫がっているコネクターを外します。コネクターを外す前にフレキシブルケーブルが一か所本体と両面テープでひっ付いてる所があります。切断しないように優しく持ち上げて剥がしてください。少し温めてあげるとスルっと外れます。

剝がし終えたら左側列の上から二番目のコネクターを外します。

最後にディスプレイのコネクターを外します。左側列の下から二番目のコネクターと、右側列の一番下のコネクターを外します。

これで本体とディスプレイが完全に離れました。ディスプレイはこれ以上触らないので横に除けといてください。

バッテリー下部のパーツを外す

バッテリーを外すときの作業スペースをかせぐため、バッテリー下部のパーツを外していきます。

ネジが+とY型 二種類ありますので間違えないようにしてください。ネジを舐めるとめっちゃめんどくさいです!

まず七か所ネジを外していきます。こちらも外した順にねじ管理シートに置いていきます。

8番のネジですが写真ではわかりにくいかもしれませんが上から二番目のネジを外してください。

8, 9 精密ドライバー +

10, 11, 12 精密ドライバー Y型

13 精密ドライバー +

14 精密ドライバー Y型

全て外すとネジで止まっていたプレートが下にペロッと開きます。後はTaptic Engine下に見えてるコネクターで繫がっているだけなので、こちらのコネクターを外しプレートはネジ管理シートの余白に置いてください。

次にTaptic Engineを外していきます。二か所ネジを外します。こちらも外した順にねじ管理シートに置いていきます。

15 精密ドライバー +

16 精密ドライバー Y型

16のネジを外したら小さなプレートが外れます。こちらも外してネジ管理シートの余白に置いてください。小さいのでなくさないように注意。

小さなプレートの下からコネクターが現れるので外します。

次にラウドスピーカーを外します。上から樹脂製のヘラで持ち上げ、つまんで引っこ抜くのですがラウドスピーカーと本体グリル部分が両面テープでひっ付いているので優しく引っ張ってください。温めてあげると剥がしやすいです。

ラウドスピーカーを外すと下からTaptic Engineのコネクターが現れますので外します。そうするとTaptic Engine本体も外れますのでネジ管理シートの余白に置いてください。

バッテリーを本体から外す

バッテリーは両面テープで本体に付いています。取り外しを考えられた専用のテープになっているので簡単に外せます。

バッテリー上部に一か所、下部に三か所テープのベロが見えています。

これらを引っ張ることにより簡単にバッテリーを外すことが可能です。

失敗せずにテープを剥がす方法は、まずピンセットでベロをめくります。

そうすると白いテープが見えます。これをピンセットに巻き付け、引っ張ります。

この白いテープは伸縮性があり、伸びながら少しずつテープが剥がれていきます。

キュッと引っ張り白いテープが出てきたら、またピンセットに巻き付けます。

これの繰り返しです。最後はすぽっとシールが外れます。

これを四か所全て行います。全部外すとバッテリーが本体から外れます。

コツとしては一気に引っ張って外そうとせず、

少し引っ張って巻き取る。途中で切れないように注意することです。

ピンセットでの作業中本体に付いている周りのパーツをピンセット先端で傷つけないようにしてください。

外し終えて巻き取ったシールはピンセットの間からカッターで切れば簡単に取れます。

そこのアナタ

バッテリーシールが途中で切れてしまいましたね。

安心してください。外せます。

途中で切れてしまった場合はヘラで少しバッテリーを持ち上げ、白いテープが見えるのでピンセットでつまんで引っ張って巻くをくりかえしてください。

バッテリー取り外しの際の注意ですが、リチウムイオン電池は危険なパーツです。極端な曲げ・変形に非常に弱いです。また、ピンセットで作業する際はピンセット先端でバッテリー本体を傷つけないように細心の注意を払ってください。最悪、発火する可能性があります。取り扱いは十分に注意してください!

■ 取り外し最後の工程 お掃除

取り外し工程最後に本体に残っている防塵防水シールやバッテリーシールの残りを剥がします。

綺麗にすることで新しいシールの密着性が上がるので汚れている場合などは掃除しましょう。

ここから組み付け工程です

折り返し地点です。もうすこしなので頑張りましょう!

バッテリーの取り付け

まずは新品のバッテリーにバッテリーシールを貼ります。

向きや貼り付け位置に気をつけてください。

バッテリーにシールを貼れたら、バッテリーを本体に貼り付けます。

この時にバッテリーの貼り付け位置がズレているとバッテリーコネクターにはめられなくなるので、コネクターの位置を確認しながら貼り付けてください。

位置を確認するためにバッテリーコネクターを基盤にはめ込むのは絶対にダメです!

バッテリー下部のパーツを取り付ける

今までバラしてきた逆の順番でパーツやネジを組み付けていきます。

まずはTaptic Engineをもとの位置に戻し、コネクターをはめます。

コネクターをはめる際、しっかりとはまっているか確認してください。

はめが甘いと最後まで組んでもまたここまでバラさないといけなくなってしまいます。

それってすごくめんどくさいですよね…

次にラウドスピーカーを戻します。そしてこれもコネクターがあるのではめます。

バラした逆の順でネジを戻していきます。

まずは16ですが、小さなプレートがあったのでそれを今はめたコネクター上部に乗せて締めます。

16 精密ドライバー Y型

15 精密ドライバー +

次に細長いプレートを付けます。コネクターが付いていたので、それもはめ込んでプレートを元の位置に戻してください。

細長いプレートのネジをバラした逆の順で締めていきます。

14 精密ドライバー Y型

13 精密ドライバー +

12, 11, 10 精密ドライバー Y型

9, 8 精密ドライバー +

防塵防水シールの貼り付け

このシールも向きがあるので注意してください。

貼り付けたあと作業はもうすこし続くので服の袖やほかのパーツに付かないようにしてください。

粘着が落ちたり、せっかく貼ったシールが剥がれます。

ディスプレイの取り付け

ディスプレイのコネクターを取り付けます。

基盤右側列一番下のコネクター・左側列の下から二番目のコネクターの順ではめます。

最後にイヤースピーカーのコネクターをはめます。

フレキシブルケーブルに負担がかからないように、箱などにディスプレイをたてかけます。

バッテリーコネクターをはめる

バッテリーのコネクターをはめます。

基盤に付いているプレートを取り付けます

プレートをもとの位置に戻し、バラした逆の順でネジを締めます。

7, 6, 5, 4, 3 精密ドライバー Y型

ディスプレイを本体にはめ込みます

上部からディスプレイを本体にはめ込んで、全体を閉じます。

しっかりと閉じてるか全体を確認してください。

■Lightningコネクタ差込口両側のネジを締める

Lightningコネクタ差込口両側のネジを締めます。

2, 1 精密ドライバー 星型

■ 動作確認

最後に電源を入れて立ち上がれば作業完了です。

お疲れさまでした!

これで無事にバッテリー交換終了です。

今回使用したiPhoneXのパーツや修理するための工具も購入できる、スマホ修理に特化した卸売サイト

今回使用した工具はAmazonからも購入できます。

・精密ドライバーセット
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・ヘラ
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