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True Tone 移行 Qianli(チアンリ)編 前編

iPhone8以降、ディスプレイ交換をするとTrue Toneが使えなくなるのをご存じでしょうか?

今回はディスプレイ交換をした時に使えなくなってしまうTrue Toneの修復のやり方を説明します。

その前に、そもそもTrue Toneとは何ぞや?という方のために軽くTrue Toneを説明をしておきましょう。

True Toneって何?

True Toneとはiphone8以降に搭載されている機能で、周囲の光をセンサーが感知してディスプレイの色味やバックライトの明るさを自動で調整する機能、そしてカメラのフラッシュタイミングもTrue Toneの機能です。デフォルトではONになっているはずです。

詳しくはコチラにわかりやすく説明されてるので読んでみてください。

「True Tone」って何ですか? - いまさら聞けないiPhoneのなぜ

True Toneが使えなくなってしまう理由

近年のiPhoneは各部位に固有のコードを持つようになりました。(ディスプレイ・バッテリー・Taptic Engine・近接assyなど)

この本来のコードと違う、もしくはコードが無いパーツを付けると機能が使えなくなったりエラーメッセージが出るようになります。

iPhone8以降は本来のコード以外のディスプレイを付けると、明るさや色味を調整するTrue Toneが使えなくなってしまうという事です。

MtSNコードといいますが、省略してコードといいます。

本来は写真のようなボタンや項目があります。

ですがコードを移行せず、違うディスプレイ交換すると下の写真のようにボタンや項目すら無くなり、もちろんその機能は使えません。

左の写真はTrue toneのボタンが無くなり他の二個しかなく、右の写真では明るさ調整バーの下のTrue Tone項目が消えています。

ちょっと話がそれますが、点検端末のiPhone8を使っています。カタチが変な所は気にしないでください。(写真に違和感を覚えたそこのアナタは鋭い)

点検用ディスプレイ延長ケーブルが切れて外してます。泣

True Toneはディスプレイ交換しても使えるようにできるのか?

では、ディスプレイ交換して本来の様に使えるようできるのかというと、

答えから言いますと、できます!

ただいくつか条件があったり、それを使えるようにするための治具が必要になります。

True Toneを使えるようにするための必要な物

本来のコードを新しいディスプレイに書き換える治具が必要になります。現在たくさんの中国メーカーがこの治具を販売しています。(メーカー全部の治具の紹介をしていたらキリがないのでまた今度)

そしてそれを書き込めるディスプレイには条件があります。全てのアフターパーツメーカーのディスプレイに書き込めるわけではないのです。

これはディスプレイを購入される前に販売元に確認されるのが一番です。

自分の経験からいうと、安いサードパーティー製のディスプレイは書き込めないのが多いです。特にオンセル。ただ自分も全てのアフターパーツメーカー、そしてすべての種類のディスプレイで試したわけではないので、これは余談ぐらいでとどめといてください。

True Toneを使えるようにするやり方

今回、QianliのiCopy Plusを使用してコードを移します。

作業する前にこの治具機械の紹介を

中身は本体とディスプレイ用ソケット・バッテリー用ソケット、説明書が入っています。(バッテリー用ソケットに関してはまた今度)

価格は1万5千円前後 22/7現在

 

この治具機械はバッテリー内臓ではないので電源を必要とします。差込口は本体底面でLightningです。

Lightningケーブルを挿すと電源が入ります。

 

外した本来のディスプレイのコネクターを治具にハメます。

iPhoneのシリーズによりハメる所が違いますが、治具のソケットに書いてあるので間違えることはないと思います。

真ん中のReadボタンを押しコードを本来のディスプレイから読み出します。

数十秒で読み出しは完了します。

読み出しが完了したら、本来のパネルは治具本体から外します。そして新たに取り付けるディスプレイを治具に取り付けます。

後はWriteボタンを押すだけです。

書き込まれます。こちらも数十秒で終わります。

コード移行が終われば後は、iPhone本体に取り付けるだけです。ここまで長くお話してきましたがコード移行の作業自体は5分とかかりません。

しっかりと機能しています。ボタンも項目もちゃんと復活しています。

True Toneがないと不便だという方はぜひ試してみてください。

修理を生業にされてる方、まだこの治具を導入していないのであればぜひ使ってみてください。導入しないにしても、知識として知っておいて損は無いと思います。

はい。アナタの言いたい事すごく解ります。『一度修理して本来のパネルが無いんですよね。』

ということで、後編は本来のパネルがもう無い人、読み出せないぐらいバキバキになってる方へのTrue Tone移行のやり方をお話します。

Qianli iCopy plusなどのTure Toneを移行する治具やTure Tone移行対応ディスプレイなどはこちらで買えます。

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