iPhone8 iPhoneSE2

Apple iPhone8/SE2 画面交換修理

iPhone6/6sのカタチを引き継ぎながらも、背面をiPhone4s以来のガラスにする事によりiphoneで初めてワイヤレス充電を搭載したモデル
修理の工程としてはiPhone7に非常に似ているが、ネジ数など若干違う点などあるので詳しく説明していきます。
iPhone8とSE2は作業が同じなので、どちらの端末もコチラの記事を参考にしてください。

You Tubeにて Apple iPhone8/SE2 画面交換修理 の解説動画もやっております。
静止画や文章だけではわからないとき、こちらも参考にしてください。

画面交換 / 所要時間40分程度 難易度☆☆☆ ふつう

■用意するもの

・精密ドライバー + 番手00

・精密ドライバー Y型 番手000

・精密ドライバー 星型

・ヘラ 樹脂製 金属製

・ピンセット

・カッター

・吸盤

・温める道具 ヒートガン ドライヤー ヒートマット ホットまくら など

・ディスプレイを立てかけれるもの

・交換するiPhone8/SE2用 新品画面 ※画面は共用パーツとして販売されてる事が多いです。 ・防塵防水シール

・ねじ管理シート ※これ絶対に必要です! iPhone8 画面交換は全部で25個ネジを外します。
作り方は用紙に番号を振り、その上から両面テープを貼ってください。これで作業中に手などが当たりネジが飛び紛失することやネジが混ざる事を防止できます。ネジの長さ大きさはそれぞれ違います。違う場所に挿すと破損の原因になり最悪故障します。

写真ではわかりにくいですが、番号の下のネジを置くスペースに両面テープを貼ってます。
写真は20番までしかないですがiPhone8 画面交換では25番まで置くスペースを作ってください。

※修理に必要な工具を購入できるlinkを記事一番下に貼っておきます。

電源をOFFに

まず初めに電源を切って、確実に切れているか確認してください。

そして作業中も電源が入らないように注意してください。

■ Lightningコネクタ差込口両側のネジを外す

2本の星型ネジを外します。

外したネジは写真の番号順にねじ管理シートに置きます。

1, 2, 精密ドライバー 星型

■ ディスプレイを本体から外します

お手持ちの温める道具を使い、ディスプレイと本体に付いている防塵防水シールを緩くし剝がしやすくします。

温めが弱いとシールの粘着が強くディスプレイが外し難くなり、外す時にディスプレイに負荷がかかり破損しやすくなります。

しっかりと温めてください。

温め終わったら吸盤を貼り付け、ディスプレイを吸盤で持ち上げ本体との隙間に金属製のヘラを挿し込みます。
ディスプレイがバキバキの時は吸盤引っ付かないと思うので、幅の広い透明テープ(段ボール箱梱包する時のテープ)を貼ってから吸盤を引っ付けます。

吸盤でディスプレイを持ち上げながら樹脂製のヘラを使い下側・左側・右側の防塵防水シールを切るような感じで走らせます。

上側(フロントカメラ側)は爪で止まっているので、そちらに行くほど開きは浅くなっていきます。

ヘラの差し込みは2mmほど。 あまり中に入れ込みすぎると内部を破損します。電源ボタン側はディスプレイと本体を繋ぐフレキシブルケーブルがあり特に注意が必要です! 固いと思ったら温めなおしてください。

下側左側右側が開きましたら最後に上側を外します。

爪で止まっているのでディスプレイを下に2mmほど下げて、右に開きます。

下げすぎると内部のケーブルが破損・切断しますので気をつけてください。

固ければ樹脂製のヘラで先に軽く走らせ防塵防水シールを切るのもありです。

開いたら、開きすぎ注意で!ケーブルが引っ張られ断線する可能性があります。両手を空けるため箱や本を使い、ディスプレイを立てかけましょう。

基盤に付いているプレートを外します (ディスプレイケーブル側)

上からネジ4か所外していきます。これも外した順にねじ管理シートに置いていきます。

3, 4, 5, 6, 精密ドライバー +

ネジを全て外したら、プレートは外れるのでねじ管理シートの余白に置いておきま

コネクターを外す (バッテリー・ディスプレイケーブル側)

コネクターは全部で3か所外します。

初めにバッテリーのコネクターを外します。場所は左側列の下から二番目です。外し終わった後、作業中は最後の工程までバッテリーコネクターを接続しないようにしてください。

コネクターは樹脂のヘラを差し込み持ち上げると外れます。

次にディスプレイのコネクターを外します。ディスプレイから基盤に繫がっているコネクター二か所です。

基盤に付いているプレートを外します (近接・イヤースピーカー側)

左からネジ3か所外していきます。これも外した順にネジ管理シートに置いていきます。

7, 8, 9 精密ドライバー +

ネジを全て外したら、プレートは外れるのでねじ管理シートの余白に置いておきます。

コネクターを外す (近接・イヤースピーカー側)

コネクターを1か所外します。
これで本体とディスプレイが完全に離れました。本体はこれ以上触らないので横に除けといてください。

■ イヤースピーカー・近接assyに付いているプレートを外します

新しいディスプレイにパーツを移植するためにバラしていきます。

10, 11, 12, 13 精密ドライバー +

ネジを全て外したら、プレートは外れるのでねじ管理シートの余白に置いておきます。

■ イヤースピーカーを外す

イヤースピーカーを固定しているネジを外します。

新しいディスプレイにパーツを移植するためにバラしていきます。

14, 15 精密ドライバー +

ネジを外したら、イヤースピーカー本体は外れるのでねネジ管理シートの余白に置いておきます。

■ 近接 assyを外します

初めにインカメラホルダーを外します。接着剤で固定されてますが、ヘラで持ち上げるとパキッと取れます。

ここから近接assyを外していきますが、かなり繊細なパーツになります。無理に外そうとすると簡単に壊れます。
注意しながら作業してください。

先に壊れやすい箇所を伝えておきます。
写真赤丸のセンサー類が壊れやすいです。両面テープでくっついていますがチカラまかせにするとセンサーがフレキシブルケーブルから剥がれます。

外した近接assy

まずは近接assyを温め接着を緩めます。温めることにより剝がれやすくなります。

金属製のヘラや細いマイナスドライバーを使うと捲りやすいです。イヤースピーカー端子側から捲り、最後にセンサー側を捲ります。

センサー側を捲る前にもう一度温めなおします。センサーホルダーごと外しても問題ありません。

近接assyを外したら、ネジ管理シートの余白に置いておきます。

■ ホームボタンを外す

ホームボタンは替えの利かないパーツになります。壊さないように細心の注意をしてください。

ホームボタンを固定してるプレートを外します。
左からネジ4か所外していきます。これも外した順にねじ管理シートに置いていきます。

16, 17, 18, 19, 精密ドライバー Y型

ネジを全て外したら、プレートは外れるのでネジ管理シートの余白に置いておきます。

ホームボタンのコネクターを外します。LCD側から出てるコネクターの根本を樹脂製のヘラでおさえて外します。

次にホームボタンのフレキシブルケーブルが両面テープで引っ付いています。これも温めて捲ります。
大事なことなのでもう一度言います。替えの利かないパーツなので細心の注意を払って捲ってください。
金属のヘラなどでゆっくりと差し込み捲ります。

これでホームボタンは外れるのですが、上に持ち上げて外すのではなく下に落とすような感じで外します。

外したホームボタンはネジ管理シートの余白に置いておきます。

ディスプレイのバックプレートを外す

ディスプレイ裏側のバックプレート、ネジ6か所外します。
これも外した順にネジ管理シートに置いていきます。

20, 21, 22, 23, 24, 25, 精密ドライバー Y型

バックプレートとLCDのフレキシブルケーブルは両面テープで引っ付いています。
温めてバックプレートとフレキシブルケーブルの間にヘラを挿し込み剥がします。

これでバックプレートとディスプレイが分かれたのでバックプレートはネジ管理シートの余白に置いておきます。

これでバラしは全て終わりです。

■ 取り外し最後の工程 お掃除

取り外し工程最後に本体に残っている防塵防水シールやバッテリーシールの残りを剥がします。

綺麗にすることで新しいシールの密着性が上がるので汚れている場合などは掃除しましょう。

ここから組み付け工程です

iPhone8はTrue Tone対応端末になります。移行する場合や、わからない方はこちらの記事を参照してください。
移行される方は組み付け作業前に終わらせといてください。

True Tone 移行 Qianli(チアンリ)編 前編

True Tone 移行 Qianli(チアンリ)編 後編

■ ホルダー・イヤーゴムを接着する

組み立て最初の作業は、新しいディスプレイにカメラホルダーとセンサーホルダーを接着します。
もし新しいディスプレイに付いているのであればこの作業は不要です。
接着する時、ズレて付けるとセンサー不良などおきますので、ホルダーの枠の真ん中に〇がくるように接着してください。
イヤーゴムも取り付けます。

写真はイヤーゴム付いていません。

■ ディスプレイのバックプレートを取り付ける

ディスプレイ裏側のバックプレート、ネジ6か所を外した順の逆にネジを締めます。

25, 24, 23, 22, 21, 20, 精密ドライバー Y型

■ ホームボタンを取り付ける

ディスプレイ表側からホームボタンを通し、コネクターもハメます。
コネクターのハマりが悪いと動作不良になり、もう一度バラさないといけなくなる為、しっかりカチっとハメてください。

ホームボタンを固定してるプレートを取り付け、ネジ4か所を外した逆の順でネジを締めます。

19, 18, 17, 16, 精密ドライバー Y

■ 近接assy を取り付ける

イヤーゴムに付いている保護シートを捲り、近接assyを貼ります。

■ イヤースピーカーを取り付ける。

イヤースピーカーを取り付け、ネジ2か所を外した順の逆にネジを締めます。インカメラのフレキシブルケーブルは写真の様に、イヤースピーカーの上にきます。下にくぐらせないように。

15, 14, 精密ドライバー +

■ イヤースピーカー・近接assyに付いているプレートを取り付けます

プレートを取り付けネジ4か所を外した順の逆にネジを締めます。

13, 12, 11, 10 精密ドライバー +

■ 本体に防塵防水シールを貼る

防塵防水シールを本体に貼ります。貼り付けた後は作業中に手や部品などが付かないように注意してください。

写真撮り忘れた為、iPhoneXの写真です。スミマセン泣

■ 画面と本体を接続しプレートを止める (近接・イヤースピーカー側)

本体横にディスプレイを立てかけ近接assyのコネクターをハメます。

プレートを取り付け、ネジ3か所を外した順の逆にネジを締めます。

9, 8, 7, 精密ドライバー +

■ 画面と本体を接続しプレートを止める (ディスプレイ・バッテリー側)

ディスプレイのコネクターを先にハメます。
そして最後にバッテリーのコネクターをハメます。

プレートを取り付け、ネジ4か所を外した順の逆にネジを締めます。

6, 5, 4, 3, 精密ドライバー +

■ 本体にディスプレイをハメます

上から合わせて、カプっとハメます。隙間などないか確認し、しっかりハメてください。

本体がちょっとでも曲がっていると綺麗にハマりません。
無理にハメにいくとディスプレイが壊れます。その時は少し浮いた状態になります。

■ Lightningコネクタ差込口両側のネジを締める

ネジ2か所を外した順の逆にネジを締めます。

2, 1, 精密ドライバー 星型

■ 電源を入れて動作確認

最後に電源を入れて動作確認します。問題なく使用できれば作業完了です!

お疲れ様でした!これで画面交換終了です。

今回使用したiPhone8/SE2のパーツや修理するための工具も購入できる、スマホ修理に特化した卸売サイト

今回使用した工具はAmazonからも購入できます。

・精密ドライバーセット
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・ヘラ
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