初めて有機ELディスプレイやFace IDなどが搭載されたモデルです。
今までのiphoneよりパーツやネジ点数が少なくなり作業工程が少なくなりました。
その分ひとつひとつのパーツの重要性も上がり、繊細な作業が求められる部分も多いので細かく説明していきます。
画面交換 / 所要時間40分程度 難易度☆☆☆ ふつう
■用意するもの
・精密ドライバー Y型 番手000
・精密ドライバー 星型
・ヘラ 樹脂製 金属製
・ピンセット
・カッター
・吸盤
・温める道具 ヒートガン ドライヤー ヒートマット ホットまくら など
・ディスプレイを立てかけれるもの
・交換するiPhoneX用 ディスプレイ 防塵防水シール
・ねじ管理シート ※これ絶対に必要です! iPhoneX画面交換修理は全部で10個ネジを外します。
作り方は用紙に番号を振り、その上から両面テープを貼ってください。これで作業中に手などが当たりネジが飛び紛失することやネジが混ざる事を防止できます。ネジの長さ大きさはそれぞれ違います。違う場所に挿すと破損の原因になり最悪故障します。
※修理に必要な工具を購入できるlinkを記事一番下に貼っておきます。
■電源をOFFに
まず初めに電源を切って、確実に切れているか確認してください。
そして作業中も電源が入らないように注意してください。
■ Lightningコネクタ差込口両側のネジを外す
2本の星型ネジを外します。
外したネジは写真の番号順にねじ管理シートに置きます。
1 , 2 精密ドライバー 星型
■ ディスプレイを本体から外します
お手持ちの温める道具を使い、ディスプレイと本体に付いている防塵防水シールを緩くし剝がしやすくします。
温めが弱いとシールの粘着が強くディスプレイが外し難くなり、外す時にディスプレイに負荷がかかり破損しやすくなります。
しっかりと温めてください。
温め終わったら吸盤を貼り付け、ディスプレイを吸盤で持ち上げ本体との隙間に金属製のヘラを挿し込みます。
ディスプレイがバキバキの時は吸盤引っ付かないと思うので、幅の広い透明テープ(段ボール箱梱包する時のテープ)を貼ってから吸盤を引っ付けます。
吸盤でディスプレイを持ち上げながら樹脂製のヘラを使い下側・左側・右側の防塵防水シールを切るような感じで走らせます。
上側(フロントカメラ側)は爪で止まっているので、そちらに行くほど開きは浅くなっていきます。
ヘラの差し込みは2mmほど。 あまり中に入れ込みすぎると内部を破損します。電源ボタン側はディスプレイと本体を繋ぐフレキシブルケーブルがあり特に注意が必要です! 固いと思ったら温めなおしてください。
下側左側右側が開きましたら最後に上側を外します。
爪で止まっているのでディスプレイを下に2mmほど下げて、右に開きます。
下げすぎると内部のケーブルが破損・切断しますので気をつけてください。
固ければ樹脂製のヘラで先に軽く走らせ防塵防水シールを切るのもありです。
開いたら、開きすぎ注意で!ケーブルが引っ張られ断線する可能性があります。両手を空けるため箱や本を使い、ディスプレイを立てかけましょう。
■ 基盤に付いているプレートを外します
上からネジ5か所外していきます。これも外した順にねじ管理シートに置いていきます。
3, 4, 5, 6, 7 精密ドライバー Y型
ネジを全て外したら、プレートは外れるのでねじ管理シートの余白に置いておきます。
■ コネクターを外す
コネクターは全部で4か所外します。
初めにバッテリーのコネクターを外します。場所は左側列の下から三番目です。外し終わった後、作業中は最後の工程までバッテリーコネクターを接続しないようにしてください。
コネクターは樹脂のヘラを差し込み持ち上げると外れます。
次にイヤースピーカーに繫がっているコネクターを外します。コネクターを外す前にフレキシブルケーブルが一か所本体と両面テープでひっ付いてる所があります。切断しないように優しく持ち上げて剥がしてください。少し温めてあげるとスルっと外れます。
剝がし終えたら左側列の上から二番目のコネクターを外します。
最後にディスプレイのコネクターを外します。左側列の下から二番目のコネクターと、右側列の一番下のコネクターを外します。
これで本体とディスプレイが完全に離れました。本体はこれ以上触らないので横に除けといてください。
イヤースピーカーassyを止めているネジを外す
ネジを三か所外すのですが9番目のネジはめちゃくちゃ小さい【くの字の端子】を共締めしています。
無くさないように注意してください。そして向きもあるのでこれも締め直すとき注意が必要です。
それでは左からネジ3か所外していきます。
これも外した順にねじ管理シートに置いていきます。
8, 9, 10, 精密ドライバー Y型
イヤースピーカーassy を外す
ネジを外すと下にペロンと捲れるので捲ります。
ここからマイク・センサーが付いている写真赤丸の所を外すのですが、ここは両面テープで引っ付いています。
あまり無理にこじると簡単に壊れますので注意してください。
まずはしっかり温めて粘着を弱めます
温め終わったらヘラを使い外して行きます。順番としてはまず、
① 金色のマイク端子 ② 銀色のセンサー ③ 黒いセンサーです。
写真の矢印はヘラの挿し込み角度です。
大事なところなので写真多めで説明しました!これで取り外し工程は全て終わりです。
ここから組付け工程です
新しいディスプレイにイヤースピーカーassyを取り付ける
新しいディスプレイにクリアーのカメラホルダーが付いていなければ先に接着剤で付けておいてください。大体新しいディスプレイに付いていると思うのですが。たまに無い事もあるので。無い方は元のディスプレイのやつから外して付けてください。ヘラで持ち上げたらペキッと外れます。
イヤースピーカーassyを元の位置に戻します。
ネジ3か所を外した順の逆にネジを締めます。
10, 9, 8, 精密ドライバー Y型
9のネジを締めるとき端子をピンセットでつまみながらネジを締めます。
端子と横の爪が水平になるように。写真の端子の向きで。
■ 本体に防塵防水シールを貼る
本体に残っている防塵防水シールを剥がし、防塵防水シールを本体に貼ります。綺麗にすることで新しいシールの密着性が上がるので汚れている場合などは掃除しましょう。
貼り付けた後は作業中に手や部品などが付かないように注意してください。
■ 画面と本体を接続する
イヤースピーカーassyのケーブルコネクター、ディスプレイのケーブルコネクターを接続し、最後にバッテリーコネクターを接続します。横向きにした方がコネクター接続しやすいです。しっかりハメ込みましょう。
基盤プレートのネジを締める
プレートを取り付け、ネジ5か所を外した順の逆にネジを締めます。
7, 6, 5, 4, 3, 精密ドライバー Y型
■ 本体にディスプレイをハメます
上から合わせて、カプっとハメます。隙間などないか確認し、しっかりハメてください。
本体がちょっとでも曲がっていると綺麗にハマりません。
無理にハメにいくとディスプレイが壊れます。その時は少し浮いた状態になります。
■ Lightningコネクタ差込口両側のネジを締める
ネジ2か所を外した順の逆にネジを締めます。
2, 1, 精密ドライバー 星型
■ 電源を入れて動作確認
最後に電源を入れて動作確認します。問題なく使用できれば作業完了です!
お疲れ様でした!これで画面交換終了です。
今回使用したiPhoneXのパーツや修理するための工具も購入できる、スマホ修理に特化した卸売サイト
今回使用した工具はAmazonからも購入できます。
・精密ドライバーセット
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・ヘラ
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